unknown

フィクションであれ

20220921

今日も4時間睡眠で2限行ったしな、たくさん話して結構本も読んだな、本当に眠いな今日は、と思いながら、電車はちょうど帰宅ラッシュの時間で座れずにずっとカネコアヤノを好きになった日のことを思い出していた。私のあの感情に「君のこと嫌いにならないように、がんばってるこちらは」という言葉をくれたのはこの世界で、後にも先にもカネコアヤノだけだった。家に帰ってきて、ごはんを作って食べる元気もないとレンチンできるもので済ませながら、apple musicを開いていたら工藤裕次郎さんの「昔、好きだった人」があって聴いて、あのギターの弦のぎぎっという音が心地よくて、好きだったあの人が音を探しながらギターを弾く時の、弦の上をあの弦を押さえる腹だけが硬い、爪がいつも短い指が弦を移動する時の音を鮮明に思い出した。情けない。そうしていたらバレーボウイズの「人間大好き」を流して、飯食って風呂入って!!!!と叫んでもらって、これこそ今の私にぴったりなエンパワメントソングだと、ちょっと涙が出そうになるくらい嬉しくなった。音楽の波は結構いつも唐突にきて、私をどこかへ流していってしまう。そんなこんなしてこの日記を書いていたら、もっと大切に観られたはずの、もっと大切な作品になったかもしれない映画を、セックスするだけの人とポリシーに反した吹き替え版で観てしまった後悔が今更襲ってきた。