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フィクションであれ

20221001

10月に入ったことに全然実感がなかったけど、登録してるアプリから(お誕生日おめでとうございます!誕生月のお客様への特典のご案内です)とかいう内容のメールや通知が何通か届いてやっと、ああ月が変わったんだなと思えた。帰りの電車でも、足元にたくさんのプレゼントが入った大きな袋を置いて座っている人がいて、その人は私の最寄りの数駅前で降りて歩いていった。ずっとスマホで何かを打ってたから、もしかしたらこの人は今日退社したのか、もしかしたら入社したのかもしれない。送迎会か歓迎会をひらいてもらって、そのお礼の連絡をしてたのかな、もしかしたら仲のいい人に不安とかめんどくささとか楽しみとかを報告してたかもしれないと思った。

 

今日高校の時の友達とお酒を飲んだ。この人がこんなにお酒を飲むのを初めてみた。私も同じように飲んだけど酔わなくて、代わりにすごく気持ちが荒んでしまって、ぼーっとしながら遠回りして祇園四条の駅から市営地下鉄の四条駅まで歩いた。その道中にはいろんな人がいて、若い女の人2人が座って話してたり、お酒飲んで楽しそうな男の人3人組が肩を組んで大きな声で笑ってたり、ホームレスのおじいさんが身丈にぴったりはまる段差で寝てたり、スマホを見ながらゆっくりヒールで歩くお姉さんとか、夜遅かったのにたくさん人がいた。久しぶりにどうにもならないなあと、不全感に厚く包まれた感覚だったからありがたかった。前にもあった、数ヶ月前のこと。

 

まだ好きだけどどうにもならない人。でも、やる気あり美の太田さんの言葉をお借りすると、私の心の中にある扉が今まではずっと開いていて、そこからびょーびょーと強い風がずっと吹いていて太刀打ちできなかったけど、少しずつその扉を自分で閉められるようになってきていて、油断するとまたばんと開くけど、それを自分で閉められるまでに前ほど時間がかからなくなってきてる。

 

めちゃくちゃ辛くてどうとでもなれと思っていた時期にやけくそで入れたTinderである人と虚しくなるセックスはしちゃだめだという話をした。

 

私は、好きな人がいるのに他の誰かとセックスをしてしまう自分とか、辛いのにそれでもセックスをしたいと思ってしまう自分とか、それを人に言えてしまう自分とか、話した後から私のことをどう思われているだろうかと不安になってしまう自分も、そういうことに悶々と囚われてる自分もあまり好きになれない。それでも、私は私を知ってほしいと思ってしまって、1人で抱えていられないからどうしようもない。

 

でも、私のこの悩みを悩みたらしめているのは私の中にあるセックスとかそういう部分が堅実さや誠実さの輪の外のものであるという認知であることはすごくよくわかってる。私が求めているのはあまり考えたくないのにどうしても起こってしまう感情を考えなくて済む時間なのだろうということもわかってる。

 

もう全部吐いてしまいたくて吐いた。もし読んでくださった方がいたら、ありがとうございます。あなたの抱えるどうしようもなさも苦しいときは話してね。

 

おわり